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岡山白陵中学校の進学実績凋落の真相「現役合格は壊滅的に」【2022年】

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大学進学実績の低下が止まらない2022年の岡山白陵に挽回のチャンスはあるか

岡山県でかつて気を吐いていた進学校、岡山白陵中学校・高校の大学合格実績の低迷が止まらない。かつて2ケタの合格を出していた東大合格者数は減り続けて、2022年の現役合格はついに1名だけ。お家芸だった国立医学部も2022年の現役合格8名と過去最低に落ち込んだ。医学部に大量合格させていた岡山白陵高校の姿はもうない。岡山白陵中学校だけではない。かつて有力進学校だった岡山中学・高校は今や中堅校で進学校と言い難い状態にまで落ち込んだ。ほかに冴えた実績を残す私立高校はなく、岡山県から私立進学校がいよいよ消えようとしている有様だ。その原因を調べてみると、この10年間で「富裕層、教育熱心な中流層が県立中高一貫校や、岡山朝日高校に集まり、私立離れが年々に進んでいる」という状況があるようだ。

中学受験塾「上位層が私立中学に進学しなくなった」

状況が変わったのは10年ぐらい前から、岡山市内の中学受験専門塾の間で「学力上位層が岡山白陵などの県内私立中学に進学しなくなってきている」といった内容のブログ記事がアップされていたあたりだろう。

岡山朝日高校が大躍進して中国・四国地方有数の進学校として君臨するようになる一方で、岡山操山中、岡山大安寺中、倉敷天城中、津山中といった県立中高一貫校が相次いで誕生。卒業生を出すと少人数ながら素晴らしい進学実績を出すようになり、県内の教育熱心な層がなだれ込むかのように県立中高一貫校に進学するようになった。さらに京山中学校を筆頭とする名門公立中学校は今や県内の私立中学よりもレベルが高く、伝統の岡山大附属中→岡山朝日高校のルートも健在だ。

この10年間で「優秀な子供ほど県立進学校へ」「教育熱心な親ほど子供を県立中・高コースへ」という志向が高まり続けて、2022年現在、岡山県内の私立中学校は深刻な状態になっている。岡山県全体の私立中学・私立高校からの東大合格者数は数年以内にゼロになることも十分に予測される。岡山県内の県立進学校が東大・京大・医学部合格者数を急激に伸ばすのとは対照的だ。

岡山市内の塾が名指しで酷評「岡山白陵は白陵の植民地」!?

岡山の私立中学壊滅が年々に深刻化する中で、岡山で東大・京大・医学部に大量の合格者を出してきた名門塾、UBQ数理フォーラムがブログで、名指しで岡山白陵のことを批判したことも話題になった。

岡山白陵の凋落

 

https://ameblo.jp/ubqubq/entry-12587063807.html

一言で言えば岡山白陵は(高砂)白陵の植民地です。

という衝撃の一文を含むこちらのブログでは、岡山白陵の進学実績の凋落を「予想通り」と断じた上で、「今まで影響力がありすぎて発言できなかったけども岡山の教育界のために、また税金で補助されている以上、ここで紹介しなければなりません。」と述べて、本家の兵庫県の白陵中学・高校が優遇され著しい格差があることを告発している。

さらに別のブログでは、岡山白陵中学校が合わずに退学した話なども出てくる。

岡山白陵中学校を1学期で挫折してよかったこと

 

寮に入ったものの、岡山白陵中学校の昭和の管理教育が合わずになんと1学期ですぐに退学したという話だ。

岡山白陵中学校の凋落は、県内で指導してきた受験関係者やOB・OGからも厳しい指摘が相次ぎ、評判をより落としてしまっている。

 

岡山の進学校受験は「県立中高一貫校」「岡山朝日・倉敷青陵」「県外に飛ぶ」の3択に

岡山の私立中学の学力上位層の入学が年々減っているために、6年後はトップの岡山白陵でさえ、医学部現役合格がゼロになる可能性も十分にあり得る。私立小学校の朝日塾小学校はここ最近、中学の上位層は大安寺や岡山操山に進学している。富裕層ですらこの選択だから無理もない。

そうなると進学校志向の家の選択肢は3つになる。一つ目は、躍進著しい岡山大安寺、岡山操山、倉敷天城、津山の県立中高一貫校を選択すること。二つ目は、岡山朝日や倉敷青陵といった高校受験の名門校を選択すること。三つ目は、県外に出ることだ。これが令和の岡山の受験事情になる。

岡山白陵中学校の復活のカギは、寮の廃止、現状の学力層に合った指導、明るい校風への転換ではないだろうか。一度ついてしまったイメージの払拭は容易ではない。10年、20年かけて教育方針を現代的に改革する時期にきているのではないか。

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