■肩こりや腰痛を自宅で治療! 低周波治療器が人気のワケ
「肩こりや腰痛がつらくて困っているけれども、マッサージや整体に通う余裕がない……」
そんな人におすすめなのが、自宅で簡単に治療ができる低周波治療器。身体に電流を流すことによってマッサージをすることができる機械です。
かつての低周波治療器といえば、5~6万円はするような高額のイメージが強く、家庭用とはいえ、気軽に購入できるような値段ではありませんでした。
ところが、ここ数年で低周波治療器は大きく進化。手軽に購入しやすい1万円以下のモデルが増えているのです。「種類がありすぎて、どの低周波治療器を選べばいいのかわからない!」という人も多いはず。
今回は、家電批評雑誌、日経新聞などの家電評価、実際の使用してみての感想を踏まえて、2017年向けの総合ランキングを作成。この中から選べば、後悔することはありません。購入の際の参考にしてみてください。
★忙しい人のための 4製品比較早わかり★
- 1位「オムロン HV-F128」→総合力1位で迷うならコレ
- 2位「オムロン HV-F5200」→2017年現在で性能No.1。性能重視ならコレ
- 3位「伊藤超短波 AT-mini II 」→スポーツ選手愛用。運動をする人はコレ
- 4位「パナソニック EW-NA63」操作がシンプルで簡単も性能は△
■1位. 「OMRON エレパレス 低周波治療器 HV-F128」
~10年以上継続して売り上げNo.1! コストパフォーマンス抜群~
オムロンといえば、京都に本社を置くヘスルケア製品の最大手。国内はもとより、海外の家庭用血圧器などの医療機器でトップシェアを誇る世界的企業。
この低周波治療器は、低価格にもかかわらず機能が充実しているところが特徴。もみ方や部位に応じて選ぶ12の自動コース、症状に合わせた5つのこだわりモードを搭載しており、その症状や部位に応じた最適の低周波治療が受けられます。例えば、腰や関節の急な痛みを感じたら、痛み専用の「すっきりコース」で。1200Hzの高い周波数の刺激で痛みを和らげます。肩こりなどを集中的にもみほぐしたいなら、「ポイント&ワイドモード」で。
刺激の強さは10段階で調整可能。長時間の使用を避けるために、一定時間が過ぎると自動的に電源が切れる仕組みになっています。使用するときは、2枚の電源パッドを体に張り付けるだけ。本体はリモコンサイズの小型機種で、旅行先への持ち運びもできる携帯型。電源は単四電池で動作。
パッドは水洗いをすることによって粘着力が回復します。これは消耗品なので、粘着力がなくなったら、別売りのパッドを購入する必要があります。あえて欠点を挙げるとすれば、毎日使っていると、思いのほかパッドの粘着力が弱くなるスピードが速いことぐらい。弱くなったら水洗いをすれば、寿命は延びます。
この価格帯で、これだけ満足度の高い低周波治療器を販売するとはさすがオムロン。気軽に、コストパフォーマンス重視という点で、文句なしのベストバイ認定。迷うならこの製品です。
なお、似たような製品として、後発機の「OMRON(オムロン) 低周波治療器 Elepuls HVF900JE4 エディオンオリジナル 」があります。インターネット上で「HV-F128と、Elepuls HVF900JE4のどちらが良いのか違いがわからない!」という声がありました。結論としては、マイナーチェンジのみでほぼ性能に違いはありません。大きな違いは、お好みの強さの調節が10段階から15段階に変更できるようになって点ぐらい。それならば、価格の安い「HV-F128」がおすすめ。性能重視なら、この機種ではなく、2位で紹介する「HV-F5200」を買うべきです。
■2位. 「オムロン 電気治療器 HV-F5200」
~性能最強の家庭用低周波治療器! 性能重視ならコレ~
2位は、オムロンの最高性能を誇る低周波治療器がランクイン。家庭用にもかかわらず、業務用にも匹敵する性能の高さが特徴です。
ところで、家庭用と整骨院などで使用する低周波治療器との違いは何でしょうか。それはズバリ、電極の数です。家庭用低周波治療器の多くは、2枚のパッドを使用しますが、本製品は、4枚のパッドを使用して、整骨院並みの本格的な広域治療がおこなえます。
「そんなに違うの?」と思う人は、使用してみるとわかりますが、4枚のパッドで広く効率的に電流を流すことによる効果は、一般的な家庭用低周波治療器と比べて段違い。この製品を使ってしまったら、もはや安い2枚パッドの製品には戻れません。
さらに、家庭用の低周波治療器にはほとんど採用されていない温熱治療の機能があることも特徴。治療を行う場所を温めることで、血行を改善して、症状を和らげることができます。幹部を覆う「温熱サポーター」は大きいので、広い範囲を一気に温めます。目安の時間は1回15分。ダイアルで低温、中温、高温の3段階に調整可能です。業務用にしかないような機能が、家庭用機器に搭載しているとはなんとも贅沢です。
本体は小型とは言い難く、旅行先に気軽に持って行けるサイズではありません。あくまでも性能重視。こりと痛みごとに分かれたボタンはわかりやすく、高齢者あっても扱いやすいでしょう。こりは6つの部位に自動コースを搭載。お好みの手動コースで、細かく設定することも可能です。痛みには、肩間接、ひじ関節、腰、ひざ関節といった部位ごとの自動コースを搭載しています。
本体の背面には、4枚のバッドを収納するポケットが付いていたり、電源コードは巻き取り式ですっきり収納できるといった、頻繁に使用する人の立場にたった本体のつくりもさすが。
欠点は三つ。携帯性はなく旅行先へは持ち運びにくいこと、毎日使用しているとパッドの消費は意外と早いこと(消耗品なので仕方がないですが)、そして価格が高いこと。
しかし、業務用にも匹敵するような本格的な低周波治療器が家庭でも使用できるとなると、決して価格が高いとは言えないと思います。性能重視派であれば、本製品が間違いなくナンバー1のベストバイ。価格相応の性能の高さは折り紙付きです。
■3位. 「伊藤超短波 低周波治療器 AT-mini II」
~運動をしている人に◎ 高価だがプロのアスリート使用の本格仕様~
3位は、伊藤超短波の低周波治療器「AT-mini II」です。企業名をご存じない人が多いでしょうが、伊藤超短波は、1916年に東京で設立され、大正時代には日本初のラジオ放送局設立にもかかわった一流企業。品質の高い国内生産の医療機器を多く生産しています。
この製品は、日常的に運動している人向けの低周波治療器です。マラソンランナーとして活躍した猫ひろしさん、間寛平さんが使用していることでも知られ、日常的なケアが必要なスポーツ少年にも人気があります。ごくごく普通の低周波治療器を求める人は、この製品は向いていません。
第一印象は「軽っ!小さっ!!」乾電池を含んで60gというのは、低周波治療器で最軽量です。サイズも超コンパクトで、外出先にもっていくのにかさばりませんこんなに小さいのに、12時間の連続使用が可能なので、旅行先で長い時間使えます。
実際に使用すると「刺激をまったく感じない!本当に効いているの!?」という感想を持ちました。1位~2位製品と違って、本機種は微弱なマイクロ電流を流すので、電流のピリピリを全然感じません。家電批評家も「よほど体の調子が悪くない限り、電流は体に感じない」という感想でした。そして、疲れた筋肉に貼り付けると、ちゃんと筋肉が回復しています。電流を感じない最大の良さは、寝ているときに違和感なく使用できることでしょう。
運動系に特化した製品であり、価格も高い点は注意が必要で、1位~2位製品のような汎用性はありません。しかし、スポーツをしている人にとっては、1位~2位製品を超える最高の低周波治療器になるはず。「筋肉痛に悩む息子にプレゼント」というのもおすすめ。スポーツ少年&スポーツ少女にとっては間違いなくベストバイです。
■4位. 「Panasonic 低周波治療器おうちリフレ EW-NA65」
~リラックス用としては〇だが性能は△ 価格が下がるのを待ちたい~
低周波治療器といえばオムロンが有名ですが、パナソニックも出しています。この「全身用 低周波治療器 おうちリフレEW-NA65」は、2015年販売の新しい製品。肩こりや全身の疲れを癒す6つの自動コースを搭載。
操作ボタンは非常にシンプルで、誰でも簡単に操作可能。また、体を温めるヒーターも搭載しています。使い勝手は良いですが、治療器としての性能は、やはりオムロンの方が上であると言わざるを得ません。価格も性能を踏まえるともう少し安くなるのを待ちたいところです。