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豊島岡女子学園高校の高入生の評判が悪すぎ!?

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■都立トップ校志望の貴重な女子併願校、豊島岡女子学園高校

都立トップ校が第一志望の女子生徒は、併願校の候補に悩むと思います。学芸大附属、お茶の水女子大附属、筑波大附属、慶應女子、早稲田実業などの併願が多いですが、いずれも難関校なので、もう少し確実な滑り止め校が必要になります。

その際に、唯一の女子校の進学校で高校募集がある豊島岡女子学園高校は、必然的に選択肢に入るでしょう。いや、選択肢が少ない中で、志望校に入れざるを得ないでしょう。

豊島岡女子学園高校は、池袋駅から徒歩10分で着く交通至便な学校。日比谷高校、都立西高校、都立国立高校、戸山高校、青山高校などの都立トップ校~都立2番手校の第一志望組が、豊島岡女子学園高校を併願校として大量受験することで知られています。生徒人数は1学年400名を超えるマンモス校です。

ところが、豊島岡女子学園高校は、高校入試から入学する高入生の評判があまり良くありません。ある質問サイトで豊島岡女子学園高校の高入生の2人が不満を爆発させている書き込みを見つけました。引用します。

■「入試を終えた時点で高校入学組は用済み」不満を吐露する高入生

 豊島岡女子学園についてです。

私は高校から豊島岡に入学し、春から三年生になります。

入学前は、学費も安く、生徒の勉強意欲が高く、毎週朝テストがあったり、切磋琢磨し合える環境で、さらに面倒見の良い学校だと聞いていたので、早慶や国立を蹴って入学しました。

しかし入学してみると、中学から入った生徒との先生からの対応の差は激しく、授業の質も大きく異なっているので、中高一貫でありながら高校から入学者を受け入れるのは新しい風を吹かせるだとか意識の高い高校受験が入る門を閉ざさないだとか学校側は誇らしげに言っていますが、早慶の滑り止めとして多くの人数に受けさせその受験料を財源にして学費を安くできているのではないか、入試を終えた時点で高校入学組は用済みなのではないかと思えるほどです。

体育の授業では驚くほどダラダラしていて、5分前行動もまともにできず、廊下で中学生と会うことがあるのですが、年上を恐れることもなく、廊下を走って年上にぶつかっても、あっ。の一言もありません。
文化祭では驚くほどの低クオリティでありながら運営委員は井の中の蛙で、じぶんたちですべてつくったことに満足して様々な場で偉そうなことを言っています。
常識が全くありません。公立中学出身の私からしたら考え難いことばかりで、学校生活が苦痛で仕方ありません。

早弁は当たり前、席が空いてないわけでもないのに立って食べる、授業を本気で聞いていないのに先生の文句を言う、(先生も文句を言われる理由はありますが、真面目に授業を受けてから文句を言えということです)、趣味がまるで女子が嫌いなタイプの根暗男子高校生(偏見失礼します)、、、

学校自慢の毎週の小テストは考えてみれば進学校なら当たり前のことです。それをわざわざ公の場で面倒見の良さとして自慢しているあたりどうなのでしょうか。

もうすぐ新学年となり、クラスも中学入学組と混ざるので、そんな人達と同じクラスで一年間受験生活を送ると考えたらどうしたらいいのかと思っているところです。

長文乱文で申し訳ないのですが、私がおかしいだけでしょうか?
なんでもいいのでご意見、アドバイスなどいただけないでしょうか。

よろしくお願いいたします。

 

2015年現在、高校入試から入学して高3生になる女子生徒の切実な書き込みです。彼女はなんと、早慶附属や国立大附属を合格辞退してまで、豊島岡女子学園高校を選んだと言います。

後述しますが、豊島岡女子学園高校の進学実績の大きな格差を彼女は知らなかったのではと思います。豊島岡女子学園高校は、都内でも有数の、内進生と高入生の大学進学実績の格差が大きい学校です。東大、京大、東工大、一橋大、国立医学部といった主要国立大の実績は大半が内進生の実績。都立2番手校の青山高校や新宿高校にも、豊島岡女子学園高校が蹴られるのはそのためです。

今どき、豊島岡女子学園高校の高校入試組の進学実績の差が大きく、都立2番手校にも蹴られるレベルだというのは常識であり、彼女の「早慶附属や国立大附属を合格辞退して」という入学は普通では考えられない選択。内部事情をよく知らなかったのでしょう。それだけ学力があるなら普通、都内の進学校志向の受験生は都立トップ校を志しますから。

豊島岡女子学園高校の場合、女子校という特殊な環境のなかで中学入試で、多数派を占め輪をつくる内進生たち。この中に高入生が溶け込めないというのは、決して珍しいことではないでしょう。近年、豊島岡女子学園高校に限らず、多数派の内進生に、少数派の高入生が馴染めないという事態が多発して大きな問題となっています。都内の国私立の中高一貫校に途中入学する場合、それなりのリスクを伴うことになります。

次に、この質問に返答した豊島岡女子学園高校の2年生の高入生の書き込みを引用します。

■「先生たちの意識も、絶対に中入>高入」豊島岡女子高入生が不満爆発

 同じく豊島岡の高入2年です。
先輩、その気持ち、めちゃくちゃよくわかります!先輩は、ぜんっぜんおかしくありません!
私も、公立から入学しましたが、中入生の非常識さに驚かされました。(特に、1年の頃はもう…笑)

結局、中入生ですよね。先生たちの意識も、絶対に中入>高入ですよね!
学校説明会では、「進学実績は、中入、高入関係ない」と言っておきながら、入ってみると、「国立なんて、ほぼ中入」って言い始めて、もう詐欺です。夏休みの海外研修だって、入学前は、絶対に行けると聞いて、期待していたのに、実際は全ての国が林間とカブっていて、行けませんでした!
高入は先生たちにとって所詮中入の刺激剤ですよね!すっごくそれを感じます。

体育の授業!!あれ何なんでしょうね?グラウンドと謳っているのはテニスコート2面で、そこで持久走。更に、「歩いてもいいよー」なんてこと言われて、走る気失せるわっ!って感じです。小学生でも5分前行動ができるのに、うちの高校の生徒はできない。(特に中入。)

あと、個人的にすごくびっくりしたのは挨拶です。「おはようございます」「こんにちは」の声が、私が通っていた中学に対して圧倒的に少ないです。
私が先生に挨拶しても、無視されたこともあります。

文化祭と体育祭には、本当にがっかりです。
体育祭は驚くほどダラダラしていて、
今プログラムのどこを行っているのかもわかりません。応援の声も聞こえず、応援の委員も黙ってポンポンを振るだけ。開会の校長先生の話も全く聞けず、いつまでも喋る。準備運動も、やってるんだか、やってないんだか、という感じですよね?
文化祭だって、屋台?が一つもありません。これって、ただ学校側が面倒くさいだけですよね?あれじゃあ、ただの文化発表会ですよ。小学校のお祭り以下です。(私の小学校には、お化け屋敷があったので笑)なのに、部門長たちはとても満足したご様子いらっしゃる。充実感を味わうのも、いいことだと思います。でも、他を見てから味わえ、と思ってしまいます。

趣味についてのお話も、よくわかります。なんか、モサァっとしてるんですよね…全体的に。活気が足りない。

私は、このような中入生の、協調性が全くない様子を見て、「勉強さえできればいいの?」と思ってしまいます。もっと内面的なものを磨いた方がいい、と。

私も、今の段階ですでに来年が心配です。中入と混ざってみて、どうですか?
…なんだか、回答を書いている私が質問してしまいました…失礼しました。
回答ではなく、愚痴になってしまいました。私としたことが…自分と同じ思いを抱いている先輩に不満を言わずにはいられませんでした…
でも、先輩が変ではない、ということはわかって欲しいです!

 豊島岡女子学園高校の高入2年生は、中入生(内進生)との差に不満を爆発させています。学校説明会では、中入生と高入生の進学実績の差を教えてくれず、「高入は先生たちにとって所詮中入の刺激剤」と言っています。

この問題は、豊島岡女子の内進生が悪いのでしょうか?彼らは非常識に見えるでしょうが、中学1年生からそういう特殊な環境で育ってきたので、彼らにとってはそれが豊島岡の常識です。内進生を責めるのはかわいそうでしょう。

では、馴染めない豊島岡女子の高入生の自己責任でしょうか?ネットで調べれば、豊島岡女子学園高校の内進生と高入生の差があることくらい、確かにわかりますし、教育関係者の間でも常識です。でも、全員がそれを把握しているわけではありません。中には、それを知らずに、上辺の進学実績や説明会内容の評判を鵜呑みにして入学する生徒もいるでしょう。

となると、やはり豊島岡女子学園高校の内部の問題でしょう。高入生に対する配慮を、もっともっときめ細かに行うべきです。高入生も大切だということを、説明会の口だけではなくて、行動で示すべきでしょう。説明会では、良いことばかりを言うのではなく、正直に、難関国立大の実績は大半が内進生の稼ぎであることを伝えるべきです。

 

■お茶の水女子大附属でも同じことが 中高一貫の女子校は馴染みにくい

 実は、全く同様の例が、国立のお茶の水女子大学附属高校でも起きています。数年前の記事ですが、引用します。

 お茶の水女子大学附属高校の高入生が内進生と馴染めず相談 

まだ新生活が始まって何日もたっていませんが、私がいけないのか、あまりみんなと馴染めません。

また、附中生は中学でも、鍵を内側から閉めたりして教師を入れなくしたり、扉に仕掛けをかけていじめる、といった事をしていた、と笑いながら話していたり、授業中も普通に隠れることも無くお弁当を食べたり、アイスを持ち込んだり・・と散々です。

私が愛想笑いできないのがいけないのですが、どうしてもそんな人たちと一緒に今後3年間付き合っていくのかと思うと学校に行きたくなくなってしまいます。

実は、中学校時代もそんなことがありました。なので、高校ではそんなことが無いような高校へ・・と思い、頑張って入学したものの、入学して、中学時代よりもひどい実情を知り、正直とても裏切られた感じ、というか残念な気持ちです。

中高一貫校の途中入学で馴染めないという話は、ここ最近の都内では急増している相談です。特に、女子生徒からの相談が多いのが特徴で、女子のほうが内進生同士で徒党を組みやすく、グループをつくって高入生が入りずらい状況になってしまうようです。

豊島岡女子学園高校もお茶の水女子大学附属高校も、学校は違えど、女子校の中高一貫校で、内進生が多数派を占める特殊環境であることは一致しています。女子校の中高一貫校は、高入生の扱いに慎重になるべきでしょう。

 

■女子で進学校志望なら、都立トップ校~都立2番手校が絶対に良い

 大手進学塾の先生に話を聞きましたが、「進学校志向の女子生徒なら、都立の進学指導重点校のほぼ一択。男子ですら、開成高校よりも日比谷高校を選ぶ時代」と話されています。

国私立の中高一貫校が、内進生で進学実績を稼いで、高入生が肩身の狭い思いをしていることが問題化する昨今、受験事情に精通する先生はみな、都立の進学指導重点校を勧めます。

全員一斉スタートの学校生活が送れることに加えて、先生たちが内進、外進と差別することなく、3年間で難関大に合格できるカリキュラムを用意しています。国私立の中高一貫校に途中入学する時代は終わったのです。

女子の学力トップ層は、日比谷高校、都立西高校、都立国立高校といった都立トップ校や、戸山高校のような都立準トップ校。

早慶附属が第一志望で、併願で進学校を志望する場合は、青山高校、新宿高校、立川高校、国分寺高校といった都立2番手校が良いでしょう。

ありがちなのが、女子の早慶附属第一志望者が、早慶附属に届かなかったとき、私立向けの勉強しかしていないので、都立進学校を受けることができず、私立中高一貫校への途中入学をするも、学校への不満が大きいという例。

女子の場合、慶應女子や早稲田実業は大変な難関で、不合格も十分に考えられます。早慶附属がダメなら、進学校へ行って大学受験でリベンジしたいという場合、都立進学校の選択肢を最優先で考えるべきです。一部の塾は、早々に都立進学校の選択肢を切って私立に専念させるようですが、これが落とし穴。厳しいことを言うと、都内の国私立の進学校はおすすめできる学校がありません。都立進学校への道を残しておくべきです。

長い人生の中で、高校生活の3年間というのは、本当に大切で貴重な時間です。青春の3年間を後悔で終わらすのは、あまりにも、あまりにも残酷で、もったいないこと。よく調べ、よく熟考し、塾の言いなりにならず、最適の志望校を見つけてください。


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