■素晴らしい結果を出している墨田川高校の進学力
墨田川高校はここ2~3年で大きく注目度を上げています。一時期は全入に近かった入試倍率が、大学受験指導の面倒見の良さの評判が広まり、人気校となりました。
評判の理由は今さら語るまでもないと思います。、あの奇跡の進学校復活を遂げた新宿高校や、多摩地区屈指の面倒見の良さが評判の国分寺高校と同じ進学指導重視型単位制が一番の売りです。教員数の数が通常高校よりも多いので、学力別授業や少人数授業によって、かなり丁寧に指導してもらえます。
教員は公募制で受験指導に定評があり、墨田川高校の教育に賛同する優秀な教員が集まっています。校長先生は墨田川高校OBなので、墨田川高校の良き伝統を大切に守りながらも、より良い学校を創ろうと改革しています。
■特進クラスを第一志望にするという“戦略受験”のススメ
墨田川高校には特進クラスが存在します。特進クラスの入学偏差値は、通常のクラスよりも偏差値が2~3ポイント程度高く、小松川高校、白鴎高校、三田高校、竹早高校といった都立3番手校と同等のハイレベルな環境になります。
特進クラスを希望する際に、特別な申請の必要はありません。一般入試の終了後に行われる入学後のクラス分けテストで、最終的に決定がなされます。特進クラス希望であれば、一般入試で上位20%圏内で合格することが一つの目標となるでしょう。Vもぎ・Wもぎの偏差値でいうと、偏差値60以上が最低ライン。63以上あれば確実合格圏内です(参考:都立高校偏差値表)。
「私立高校には進学したくない」「全員一斉スタートの都立高校で充実した学校生活を送りたい」という中学生は多いでしょう。墨田川高校の特進クラスを第一志望にすると、第二志望が自動的に墨田川高校の進学クラスになるので、滑り止めの私立高校に進学する可能性を減らすことができます。
A君の例 (Vもぎ:偏差値63)
「滑り止めの駒込高校にはあまり進学する気でない」
・第一志望・・・墨田川高校[特進クラス 合格確実圏偏差値63]
・第二志望・・・墨田川高校[進学クラス 合格確実圏偏差値61]
・滑り止め・・・私立駒込高校 [併願優遇]
A君は併願の私立高校に魅力を感じず、中高一貫校ではない高校単独校での学校生活を希望しています。Vもぎの偏差値は墨田川高校特進クラスの合格確実圏に達しています。そこで、特進クラスを第一志望として受験をしました。こうすることで、自動的に第二志望が墨田川高校の進学クラスとなります。もしも入試で少し失敗してしまい、特進クラスに落ちてしまったとしても、A君の学力的に進学クラスには確実に合格できます。つまり、滑り止めの私立高校に進学する可能性をゼロに近づけることができるのです。
両国高校、小松川高校、三田高校、竹早高校、白鴎高校、北園高校、新宿高校、青山高校などの都立2番手校や都立3番手校を検討しているみなさんの中で、「確実に都立高校へ進学したい」「私立高校へ行きたくない」という受験生の皆さんは、墨田川高校の特進クラスを第一志望に受験するという裏技をぜひ検討してみてください。