■神奈川県公立高校倍率が確定!公立人気が上昇
1月7日は2014年神奈川公立高校入試の志願変更締切日でした。全日制公立高校の平均倍率は1.20倍(前年:1.19倍)とやや上昇。入試制度改革1年目で不安の多かった昨年と比べると、2年目となり不安が軽減され公立志向が強まりました。普通科は平均倍率1.21倍(前年1.18倍)と人気が大きく伸びました。逆に専門学科は、農業科、工業科などで志願者が減り倍率は低下。専門学科の全体平均は1.14倍(前年:1.21倍)です。どの高校に人気が集まったのでしょうか。注目の高校を中心に見ていきましょう。
■県下トップ校―横浜翠嵐,湘南,柏陽,川和,厚木
始めに、全県模試やWもぎで「最難関の公立トップ校」レベルの偏差値に位置する公立5校を見てみましょう。注目No.1は横浜翠嵐高校。東大合格者数を11名→17名に伸ばし昨年の県内公立トップに躍り出ました。2.23倍(前年:2.07倍)と予想通りの大幅上昇。最上位層が増え難易度は大きく上がりそうです。前年は最終の実質倍率が1.61倍でした。今年は実質でも1.8倍を超えそうです。ライバルの湘南高校は、1.68倍(前年:1.86倍)と低下。昨年よりは少し入りやすくなりそうです。
柏陽高校は1.44倍(前年1.48倍)とやや入りやすくなりました。教育志向の似た横浜サイエンスフロンティア高校の開校などで以前よりも偏差値は下がってきています。実質倍率は1.34倍程度にまで落ち着きそう。川和高校は昨年もサッカー部の全国大会出場など県内トップの文武両道で高い人気を継続。1.49倍(前年:1.51倍)とほぼ前年並みに。厚木高校は近年、最上位層が湘南や川和に流出して倍率が低迷気味でした。しかし今年は入りやすさが好感を呼んだか倍率上昇。1.29倍(前年:1.11倍)と前年のような緩さは感じられません。以上の5校は県内のトップ学力層が集まるため、倍率にかかわらずハイレベルな争いとなります。気を抜かず頑張りたいものです。
地区上位校―YSHは入りやすく,横浜緑ヶ丘は志願変更多く緩和
上のトップ5校に次ぐ地区トップ校や2番手の上位校を見てみましょう。横浜サイエンスフロンティア高校(YSH)は、前年よりも大幅に志願者が減り1.55倍(前年:1.76倍)です。昨年が高すぎたこともあり敬遠傾向が強まりました。しかしそれでも高倍率です。横浜緑ヶ丘高校は、志願変更前はかなりの高倍率でしたが、62人の大量の受験生が志願変更。結果前年よりも倍率はやや低下し1.51倍(前年:1.55倍)です。近頃は進学実績の低迷で偏差値も下がり気味でしたが、新校舎効果もあり人気は回復基調です。希望ヶ丘高校はほぼ前年並みの1.25倍(前年:1.23倍)。しかし偏差値は2番手校レベルにまで下がりつつあり、入りやすい状態は続きます。光陵高校は立地の不便さに加え、国立大附属中との提携による内部進学者が出現し、公立中学生が敬遠する一因となっています。すっかり不人気校が定着していましたが、今年は入りやすさが好感を呼び倍率は大幅上昇の1.49倍(前年:1.20倍)です。
ほか、大和高校は前年よりも入りやすく1.32倍(前年:1.56倍)。横須賀高校はやや増え1.34倍(前年:1.30倍)。鎌倉高校は前年の高倍率が敬遠され1.28倍(前年:1.50倍)。茅ヶ崎北陵高校は1.22倍(前年:1.38倍)。平塚江南高校は1.13倍(前年:1.08倍)で相変わらずの緩さ。相模原高校は1.26倍(前年:1.26倍)です。また2番手校で人気校の横浜平沼高校が今年は入りやすく穴場に。倍率1.13倍(前年:1.39倍)は驚きの低さです。
※参考リンク
・平成26年度神奈川県公立高等学校一般募集共通選抜、特別募集、中途退学者募集及び別科志願者数(志願変更締切時)集計結果の概要 - 神奈川県ホームページ