特別進学クラスを設置へ サンキタ、調布北高が学校改革


 


 学校改革を進め大きな成果を上げている調布北高校(調布市)が、2013年度から2014年度にかけて、特進クラス設置を含む、更なる大改革を実行。2015年~2016年度の入試で注目を集めている。


 調布北高校は、受験者レベルでは都立3番手校に属する進学校。地域には、同じ偏差値帯の武蔵野北高校(武蔵野市)、小金井北高校(小金井市)と比較されることが多く、3校はまとめてサンキタ(三北)と呼ばれている。


 進学校として知られる同校であるが、一時期は進学実績が低迷することもあった。そこで数年前より大きな学校改革を断行。取り組みを紹介する。


①高校1年次に2泊3日でおこなう全員参加の勉強合宿


②差のつきやすい英語・数学で学力別少人数授業を実施する手厚いフォロー


③1年から3年生まで延べ7000人以上が参加する夏期講習会


④土曜日授業の復活と土曜進学講習の実施


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↑調布北高校の勉強合宿の様子。山中湖で、基礎クラスと発展クラスに分かれて勉強漬け!今どきの受験指導に手厚い都立高校を象徴している。


学校公式サイトに夏期講習会の詳細が載っている。講習内容を見る。「センター漢文」「MARCHの古文」「センター数ⅡB」「センターリスニング対策」どれも予備校顔負けの実践的な講習内容だ。 講習会はもちろん無料で開かれる。予備校に行かなくとも、学校の普段の勉強と、学校主催の講習会の利用で、国立大学や難関私大に合格している。自主参加だが、参加人数は延べ7000人。平均、一人当たり7回以上に参加しているということになる。


 


国立大合格が9人から27人に激増 難関私大も5年間で3倍 


努力は進学実績という成果となって如実にあらわれている。調布北高校の2015年度の今春の大学進学実績状況は近年で最も良い数字に。国立大学は例年8~9人前後だったが、今年は27人と急激に増加。難関私立大学はもっと増えている。早慶上理グループは、5年間で10人から28人と約3倍に。MARCHも64人から127人と約2倍に増えた。


生徒のなかで、国立大学や早慶上理が、ごく当たり前に目標とする大学となった。またMARCHの合格総数は100人を超え、大量に進学者を出すようにもなった。調布北高校は見事に、上昇トレンドに乗った「伸びる進学校」への仲間入りを果たした。





 


特進クラスは進学指導重点校並みのハイレベル内容


2013年からの第二の改革の目玉が特進クラスの設置だ。区部の都立高校は、新宿高校、文京高校、墨田川高校、田園調布高校など、特進クラスの設置を契機に爆発的に進学実績を伸ばした学校が多い。しかし多摩地区では、まだまだ特進クラスの設置は珍しく新鮮だ。調布北高校は多摩地区でも先駆け的な存在となる。


気になる詳細だが、名称は特別進学クラス。2年次に1クラス設置して、3年次も引き継ぐ。選抜は1年2学期までの模試や定期試験の結果に本人の希望を考慮して決定する。


特別進学クラスは、学力トップ層が集まることから、立川高や八王子東高といった進学指導重点校にも匹敵するレベルの、難関大を意識したハイレベルな授業内容となる。月曜日の7時間目には、学校がおこなう英語と数学の演習授業(大学入試問題などを解く実戦演習時間)に必ず参加などの決まりがある。


1年生は入学後も、特進クラスに入るという高いモチベーションで勉強することができる。中だるみ対策という意味で大いに有効だ。


また学力上位層をさらに伸ばす環境をつくるという意味で、調布北高校の特進クラス設置の意義は大きいと感じる。例えば、「確実に都立高校へ進学したい」という高偏差値の受験生が、不合格の可能性もある立川高や国分寺高の受験リスクを避け、調布北高校に確実に合格。その後特進クラスへ進学して、難関大を目指すという選択も有力になってきそうだ。


調布北高校は、初代校長が唱えた明るくおおらかな校風と、「おほむらさき」のトレードマークが深く浸透している。入学後の生徒からの評判も良く、2016年度入試は注目校になるだろう。サンキタの中で最も注視すべき学校だ。