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■都内有数の大学実績の伸び!都立昭和高校のすごさ


都立昭和高校の大学合格実績の伸びには目を見張ります。安田教育研究所がまとめた首都圏の高校の3年間の伸び率では、全都トップクラスの驚異的な伸び。


ここ数年で、多摩地区において進学校としての昭和高校の存在感が増してきました。4年間でどれだけ伸びたのか、具体的な数字で見てみましょう。



■昭和高校の難関大学進学実績 2013年→2016年


 


国公立大学 1名→18名  ↑↑


早慶上理  1名→22名  ↑↑


MARCH 46名→117名 ↑↑↑


 



一昔前の昭和高校といえば、日本大や東洋大、駒澤大といったいわゆる “日東駒専”がメインの進学先でした。それが、上記の通り、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大のMARCHの難関私大進学者が、ここ数年で急増。大量の進学者を出すようになり、「昭和高校で普通にしっかり勉強すれば、MARCHは合格できる」と断言できるまでになりました。


昭和高校は現役の大学進学率が高いことも特徴で、不本意で浪人してしまう生徒が少ない学校です。昭和高校の進路指導が「1年次から大学入試を意識し、現役での志望大学合格」を目標にしていることも大きいでしょう。MARCHは9割が現役での合格者数です。


また、難関の早稲田大、慶應義塾大、上智大、都内の国公立大学の合格実績も、今までの数名と比較して大躍進。いずれも2桁の合格が出るにまで成長しました。


 


■英語・数学は学力別少人数授業、夏休みは50講座を超える無料講習


 昭和高校は、東京都教育委員会から、学校改革を全面的にバックアップする「アドバンス校」の指定を受けました。このことから、面倒見の良い進学校を目指した進学校としての体制の充実が進んでいます。


普段の授業は、国公立大学やMARCH以上の難関大学進学を意識した内容とカリキュラムを組んでいます。差のつきやすい英語・数学はレベル別の少人数授業。得意な科目はどんどん伸ばして、苦手科目は基礎・基本を徹底します。


夏休みなどの長期休業中は、50講座以上の講習が無料で開かれます。予備校に通わなくても、昭和高校の授業と講習だけで十分に難関大受験に対応できるようになっています。学力上位層をさらに伸ばすための講習だけでなく、成績不振者向けの補習も実施されていて、落ちこぼれをつくらないよう努めています。


1~2年次は年3回の全国模試を実施して、早い時期から、全国レベルでの実力を把握できるようになっています。模試のデータを3年間積み上げて、先生たちによる出願検討会を開き、一人ひとりを丁寧に分析し進路指導するのは昭和高校の面倒見の良さ。


「面倒見の良い進学校」の評判を得てきた昭和高校は今もなお学校改革を進めていて、ますます学校の体制は充実しそうです。


 


■「二兎を追い、二兎を得る」部活動や行事も盛んな昭和高校


 昭和高校のスローガンは、「二兎を追い、二兎を得る」つまり、大学受験に向けた勉強だけでなく、3年間で思いっきり、部活動や学校行事に全力投球する校風です。


 


部活動は参加率が9割を超える盛んさ。西東京でベスト8にまで進出する実力を持つ野球部、連続でインターハイ出場を記録している陸上部、ソフトテニス部や弓道部もインターハイ出場を決めるなど、結果を残す実力派の部活動が多いのが特徴です。


学校行事では、1年次に実施する白馬移動教室が最初に経験する大きな学校行事。何十年も続く昭和高校の伝統行事です。最大行事は昭高祭。4000人の来場者を記録する一大イベントです。





 


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■新校舎でますます飛躍の都立昭和高校!


 昭和高校は新校舎が昨年に完成。ガラス張りの開放的な雰囲気。「白馬ラウンジ」など、現代的な最新設備の校舎で学ぶことができるのはうれしいですね。


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 昭和高校の入学者偏差値は年々に伸びていて、日野台高校、小金井北高校、調布北高校、武蔵野北高校、多摩科学技術高校といった、いわゆる都立3番手校に追いつきつつあります。


国公立大学の合格実績も、3年後には40名以上出す地域有数の進学校に成長する可能性が大です。かつての都立3番手校、南多摩高校が完全中高一貫校となり高校募集が停止しましたが、都立昭和高校は、その代替として、都立3番手校の進学校に成長しそうです。






■都立トップ校重視へ! SAPIX中学部の歴史的大転換


都内に15校舎を展開する大手進学塾、SAPIX中学部が、高校入試戦略を大転換させて注目を集めています。都立トップ校進学重視に舵を切ったのです。


SAPIX中学部は1990年代以降、難関国私立高校志望者向けのハイレベルな進学塾としてのブランドを確立。開成高校、筑波大学附属駒場高校、東京学芸大学附属高校といった難関校の多数の進学者を出してきました。


ところが、国私立高校の高校募集は減る一方で、2000年に武蔵高校が高校募集を停止、2011年には海城高校が募集停止。さらに女子校の豊島岡女子学園高校も募集人数を減らし続けています。


また、高校募集を継続する私立中高一貫校は大学合格実績を悪化させる学校が続出。かつて高校入試の御三家の一つに数えられた桐朋高校は、都立躍進の煽りで低迷。巣鴨高校や城北高校も東大合格者数の減少が止まりません。


国立大附属高校の低迷はさらに顕著で、東京学芸大学附属高校は100名台だった東大合格者数が50名台にまで減少。今春は日比谷高校に東大合格率で逆転され、共学首位の座を譲りました。東京学芸大学附属高校は入学者の質の低下が止まらず、30名台程度まで今後下落することは避けられない情勢です。筑波大学附属高校に至っては、完全に都立トップ校の併願校レベルにまで下がってしまいました。


 


■開成高校の高校募集人気が大低迷 日比谷や西に人気奪われ


SAPIX中学部がかつて売りにしていた国私立高校の高校募集が全般的に低迷する中でも、開成高校だけは、一定の人気を保っていました。


ところが、その開成高校も2010年代に入ると、都立トップ校人気の煽りを受け低迷が顕著に。開成高校の高校募集は100名。そのうち、合格者数は繰り上げ合格を含め200名~250名を出す惨状です。


開成高校の合格者のうち、実際に入学する生徒の割合の方が低いという現実。かつての開成高校のブランド力から考えると、信じられないような入試状況です。


SAPIX中学部のような難関国私立高校を売りにする進学塾にとって、開成高校の入試低迷は致命的です。


 


■「日比谷を第一志望に、開成・国立附属を併願」に転換したSAPIX


SAPIX中学部の2016年度の合格体験記を閲覧しました。驚くべきは、日比谷高校、都立西高校進学者の併願校です。開成高校、東京学芸大学附属高校、筑波大学附属駒場高校といった最難関国私立高校ばかり並ぶのです。


例えば、日比谷高校合格者の男子は、半数が開成高校にも合格しています。昨今の都立トップ校人気と、開成高校の低迷を象徴するような進学状況です。


早稲田アカデミーでも、志望校別の「開成必勝」コースの在籍者が、実際には都立トップ校第一志望が多数派になりつつあるという話を聞きました。Z会進学教室でも、最上位のVコースのトップ層は、今年の中3では「日比谷が第一志望で、国立附属・開成が第二志望」がほとんどだと聞きました。


こうした高校入試の現状を踏まえて、SAPIX中学部も、転換に踏み切ったのでしょう。かつて「難関国私立高校第一志望の中学生向けの塾」であったのが、今は「都立トップ校第一志望、開成・国立第二志望の中学生向けの塾」に転換したのです。


 


■都立専門誌の刊行、都立トップ校予想問題集、日曜限定の「日比谷・西クラス」


SAPIX中学部が都立トップ校重視へと転換したことで、都立トップ校に関連した様々な取り組みが始まりました。


まずは、都立高校特集の冊子の作成。日比谷高校、都立西高校、都立国立高校、戸山高校、八王子東高校、立川高校、青山高校の7校をピックアップした情報誌が初めて配布されました。


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校長先生へのインタビュー、スクールカラーの比較、OB&OGインタビューなど、学校の魅力がたっぷりと伝わる情報誌です。SAPIX以外の生徒でも、校舎でもらうことができるそうなので、読んでみてはどうでしょうか。


 



東京都立高校入試予想問題集―都立トップ校に受かる!





 さらに、日曜日限定の「日比谷・西クラス」が新たに開設されました。一般生を対象に、無理なく日曜日に塾に通いながら都立トップ校対策をするクラスです。


このように、かつての国私立高校重視のイメージを払拭するほど、SAPIX中学部は都立トップ校対策に力を入れています。


 


 ■SAPIX中学部から都立トップ校を目指すメリット


 都立トップ校を目指すにあたって、進学塾選びはとても大切です。SAPIX中学部のほか、早稲田アカデミー、Z会進学教室、駿台中学部、河合塾Wings、市進学院、ena、臨海セミナーといった塾が選択肢に入るかと思います。その中から、SAPIX中学部を選ぶメリットは何でしょうか。


最大の魅力は、日比谷や西といった都立トップ校を目指しながら、併願校として筑駒、学芸大附属、開成といった国私立難関校も確保できる学力がつけられる点です。


都立トップ校を目指すということは、将来の大学入試で、東京大学、京都大学、国立医学部といった最難関国立大学を目指すということと同一です。高校入試の時点で、開成合格レベルの学力をつけておけば、大学入試での最難関大合格に向けての弾みをつけることができます。


都立トップ校を目指す中学生のみなさんが意識しなければならないのは、高校入試は通過点であって、本当の勝負は大学入試であるということ。都立トップ校に合格するためのミニマムな勉強ではいけません。高校内容までもどんどん踏み込んだ高度な勉強を、中学時代よりしていくべきなのです。


SAPIX中学部の都立トップ校志望者は、開成、国立大附属といった学校を第二志望として併願合格し、大学入試での弾みをつけようと考える仲間たちが大勢います。大学入試も意識した学力養成という意味で、SAPIX中学部は大きな魅力になるでしょう。


 


 ■国私立高校は、このままでは負のスパイラルが拡大する危機


「SAPIX中学部が都立トップ校重視に舵を切ったことは衝撃的。学力優秀層がますます国私立離れ、都立志向が加速しそうだ。」という声が教育関係者から多く聞かれました。


ご存知の通り、2016年の日比谷高校は東大53名、国立医学部36名と近年最高の実績を記録。中高一貫校ではなく、全員高校入試の学校でこれだけの実績を出せるというのは、高校受験生に夢や希望を与えたのではないかと思います。


都立トップ校人気がますます上昇するのは確実です。駿台模試によると、現中3生は、開成と学芸大附属の第一志望者が減少、第二志望が増加。その多くが日比谷や西に流れています。このことから、現中3生が大学入試に挑むころには、日比谷高校は東大に70~80名程度にまで増えると予想されています。


なぜ、国私立高校の人気がなくなってしまったのでしょうか。それは、あまりにも中高一貫校に力を入れすぎる学校側に問題があります。「中高一貫生のほうが大学合格実績が高い」という理由で、カリキュラムを中高一貫生主体に構築して、高入生に不利なシステムになっていることが第一の問題です。


さらに、学校生活全般の問題もあります。ある質問サイトで、桐朋高校を検討している中学生が「高入生が委員会活動などに参加しにくい雰囲気はありますか」という質問をしました。在校生の回答は、「委員会は入りづらいです。入学して最初の週に決めるので、高入生がクラスに馴染む前に内進生によって決まってしまいます。」というものでした。


在校生の正直な回答。中高一貫校への途中入学による問題の根源を象徴しているような気がします。部活動や学校行事、委員会活動、生徒会活動までも中高一貫生中心となる現実。これが変わらない限り、国私立高校の人気低迷は加速するばかりでしょう。


 


 


新宿高校の大躍進が止まらない


 日本屈指のターミナル、新宿駅南口より徒歩数分の場所に、新宿高校はある。高層ビルひしめく大都会の象徴のような新宿にあって、意外なほどに閑静で落ち着いた雰囲気があるのは、隣に新宿御苑が立地するからであろう。


真新しい校舎をくぐれば、部活動の練習に励む生徒たちと、校内の夏期講習に参加する生徒たちで熱気がむんむん。時は夏休み。にもかかわらず、ほとんどの生徒がいるのではと思うほど、校内は活気で溢れていた。


今この新宿高校が、とても熱いのだ。マスメディアから「東京都内で最も学習の面倒見が手厚い学校」とか「進学実績の伸びが都内一著しい学校」と紹介され、全国の学校関係者が公立・私立を問わず訪れるという。


 


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↑ 04年完成の校舎はピカピカ。7階には屋上プールがある。




 


12年間で国立大現役合格5人⇒101人という「奇跡」


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 論より証拠だ。大学進学実績の推移を見てみたい。新宿高校では、浪人を含めない“現役”での大学進学実績にこだわっている。浪人合格は予備校の力と考えているからだ。(なお新宿高校は、浪人生への激励会や進路説明会を実施するなど、卒業した浪人生に対しても異例なほど手厚いようだ。)


12年前の2003年、新宿高校の国公立大学の合格者数は16人。うち現役合格はたったの5人であった。「新宿高校はもう終わった学校だ」教育関係者の間から見放され、低迷から、統廃合の対象になるという噂すらあった。日比谷高や戸山高、青山高などの近隣進学校が進学重点校に指定され学校改革を矢継ぎ早におこなうなか、「新宿高校はもう手遅れだ」という声が大多数であった。


2016年、国公立大学の現役合格は101人にのぼった。まさに激増。2003年と比較して20倍というハイペースな増加率だ。浪人を含めた国公立大合格は120名と、いよいよ当たり前に100人を超えるようになってきた。


中身の質も高い。10年前はほとんど受からなかった難関国立大の合格が増えてきた。2016年の東大4人のうち3人は現役合格だ。一橋大学と東京工業大学の合格者計6人もオール現役合格。さらに驚くべき事実は、多くが塾や予備校に通っていなかったということ。新宿高校の「塾いらず」の評判は、真実なのだ。


早稲田大、慶応義塾大、上智大の合格者数も週刊誌の「10年間で伸びた高校」において都内でトップの伸び率となった。国立大と難関私立大の現役合格に強い新宿高校の姿がよくわかる。


 


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↑『サンデー毎日』や『AERA』など、今年も多くの雑誌で新宿高校の大躍進が伝えられた。


私立高校には真似できない、東京一の学習面倒見の秘密


 「高校入試校としては、東京都内で一番学習の面倒見が良いのではないか」との評判が塾・予備校関係者からある新宿高校。その秘密を解くカギの一つが、同校の進学指導重視型単位制という仕組みだ。


単位制高校というと、教員数が多く、大学のように自由に好きな科目を履修するというイメージがあるが、新宿高校は他校よりも約10名多い教員数を利用して、徹底した学力別の少人数授業を敷いている。


例えば、数学ならば3つのレベル別の授業となる。上手いのは人数編成で、均一ではなく、切磋琢磨が必要な上位クラスは人数が多く、個別対応で丁寧な指導が必要な基礎クラスは人数が少ない。これは最も理想的な人数構成で、「できる生徒が切磋琢磨できる環境」と「苦手な生徒が質問しやすい環境」を同時に実現しているのだ。


学力別授業のクラスは固定ではなく、定期試験のたびに入れ替わり変動する。だから、新宿生は学習へのモチベーションを保ちやすい。クラス変動の緊張感があるからである。(もちろん、新宿高校にも1年間固定の学級がある。ご心配なく。)


これを数学や英語だけでなく、理科や国語の古典にまで導入する徹底ぶり。国語の授業にまで学力別少人数授業をおこなう学校はほとんど聞いたことがない。全国でも希有だろう。だから通常はおろそかにされがちな国語も新宿生は伸びる。


授業とはまた別に、“チーム東大”や“チーム東工大”などの志望校別のグループを作って、個々の志望校に合わせた対策もしている。同じ志望校を持つ者同士が、クラスの垣根を越えて目標に向かって勉強をする。こんなところにも、新宿高校のモチベーション向上の上手さを垣間見られる。


教員数が多くても、経験豊富な中堅~ベテランの正規の専任教師が大部分を占める。これは「都立」の強みと「進学指導特別推進校」の強みだ。都立高校は私立高校と比較して、専任教師の割合が非常に高い。多くの私立高校が、派手な宣伝とは裏腹に、アルバイト型の非正規講師に授業を頼っているのとは対照的だ。


しかも新宿高校は進学指導特別推進校に指定されており、主要教科の教師は、公募制による厳しい選抜を経て合格した者しか教壇には立てない。新宿高校には、新宿高校の教育に賛同する、難関大の進学指導に強いを持つ専任教師が集まってくる。公募制だから、やる気のない教師は最初から入らない。


今年、朝日新聞やNHKなどのメディアが相次いで、東京都内の私立高校の多くが、人件費削減のために、経験が浅く責任もない“アルバイト講師”に頼っており、教員の4割を超えるという実態が報道された。詳細は「私立高校と都立高校で悩んでいる皆さんへ 」の記事を参照してもらいたい。その点で新宿高校は、教員の質という点でかなり保証されているのだ。


主要全教科を学力別少人数授業でおない、担当は大部分が専任教師。おまけに公募制による教員選抜での質保証。財政の制約が強い私立高校が逆立ちしても勝てない環境が新宿高校にはあった。


 


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↑高校レベルを超えた発展学習の教科があるのも魅力。ドイツ語、フランス語などの第二外国語から、電磁気演習・分子生物学・音楽基礎実習などの授業も。また東大、早稲田大、慶応義塾大などの教授が新宿高校に来校して模擬講義をおこなう授業も伝統校だからできるものだ。


 


伝統校だからこその学校文化ー90年続く臨海教室 


  千葉県の館山。7月下旬から8月上旬にかけて、まだ新宿生になったばかりの初々しい1年生が続々と館山寮に到着する。目の前に広がる海。50名を超える新宿高OB・OGが指導員として出迎える。3泊4日の臨海教室


テレビもなければケータイもない。大都会の中の新宿高校とはあまりにも離れた環境。「よろしくお願いします」と海に一礼。OB・OG達の号令や仲間の生徒とのバディのかけ声が元気に響く。いよいよ海へ。目標は、遠く沖の島までの大遠泳。高らかと歌われる「六中健児の歌」は、府立六中時代の戦前より歌い継がれてきた新宿高校の“第二の校歌”だ。


新宿高校の歴史は、1921年創立の東京府立第六中学校にまでさかのぼる。戦前よりエリート校として名を馳せてきた名門中の名門だ。新宿高校を知るうえで、初代校長の阿部宗孝(あべ むねたか)への理解は不可欠であろう。彼は「質実剛健なる精神の涵養と、健全強壮なる身体の育成」と提唱し、徳育・体育に重きを置いた。また、「学校、同窓、生徒が一体となった大家族主義」を理想とし、いわゆる“六中大家族主義”の理念を持っていた。これらを具現化した行事こそが、今になお受け継がれる臨海教室なのだ。創立まもない1922年に第一回の臨海教室が開かれ、翌年には、現在の館山寮の元となる「塩見朝暘舎」が建築されている。


連綿と受け継がれてきた伝統行事は、名門の伝統校でしかなしえない貴重な体験だ。新宿高校には、古くから、「館山臨海教室を経て初めて新宿生になる」という言葉があるという。今年の夏も、320人の1年生が、新宿生になるための洗礼を受けたようだ。


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↑臨海教室の初日。海に一礼!


 


戸山に負けてなるものか!? 白熱の伝統・戸山戦


 新宿高校のライバル校はどこか。青山高校?いやいや、戸山高校(新宿区)である。新宿高校とと戸山高校は歴史的に兄弟校である。戸山高校の前身である府立四中の一部を仮校舎として開校したのが新宿高校の始まりであるからだ。


そんな兄弟校同士で1956年に始まった新宿・戸山対抗戦は、両校の運動部が学校のプライドを賭けて対決し、総合成績を争う伝統行事。新宿生は「戸山戦」と呼び、戸山生は「新宿戦」と呼ぶ。これがとにかく盛り上がる。特に高3生は、「戸山戦で引退」という部活動もあるので、必然と気合が入る。運動部の対抗試合だけでなく、ダンス部やチアリーディング部の演技披露などもあり、お祭りのようだ。


 なお一時期は、新宿高校の進学校としての低迷から、「勉強では戸山に敵わない」という思いを生徒が持っていたようだが、前述のように新宿高校の猛烈な大学進学実績の追い上げによって、戸山高校も戦々恐々としているようだ。


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↑戸山戦でのチアリーディング部の披露。


 


都立トップ校と悩む価値あり 校風理解して新宿選択を


 2016年は、新宿高校が進学指導重点校を目指すにあたって非常に大きな1年であった。東大、京大、東京工業大、一橋大と難関国立大で軒並み合格実績を伸ばし、ライバル校の戸山高校に十分対峙できる実力をつけた年となった。


新宿高校はどこまで進学実績が伸び続けるのだろうか。最新の2016年度入学生の平均偏差値資料によると、入学者の平均学力は過去最高で、現卒業世代と比較して+2程度偏差値が高い。大学の志望も、難関国立大学の志望が多く、最低でも早慶を志望しているレベルだという。


これは新宿高校が、明らかにもう一段上のレベルの進学校へ進化しようとしている過程と見て取れる。多くは語らないが、来年以後には、われわれが想定するよりさらに高い進学実績を残すのは確実であろう。


今の新宿高校は、都立トップ校(日比谷高・都立西高・都立国立高)と進学先で悩む価値は大いにある。特に、都立トップ校にギリギリのボーダーラインである中学生は、下手に都立トップ校入試に突っ込んで不合格となり、中高一貫生優遇の私立高校や、レベルの低い併願の私立高校に進学するよりも、余裕をもって新宿高校に進学したほうが、3年後の大学進学結果は良くなるという確信があるからだ。


確かにこの受験作戦は、「都立トップ校から逃げて合格有望な新宿高校を選んだ」という 、逃げの姿勢であると批判されるかもしれない。だが、現状の東京都内の高校状況を見るに、魅力ある私立高校はほぼすべて中高一貫校主体となっており、残った私立高校に魅力は少ない。それならば、高校入試では堅実な新宿高校を選択し、そこで3年間、最高の学校文化に触れながら行事に部活に、勉強に勤しみ、大学入試で攻めの姿勢をみせればいいであろう。学歴的にいえば、やはり勝負は大学入試。わざわざ高いリスクを高校入試で追う必要はない。


繰り返すが新宿高校には、都立トップ校レベルの学力を持つ生徒諸君が、大いに知的好奇心を刺激させられ、切磋琢磨し、東大などの最難関大に現役合格する環境が備わっているのだ。


新宿高校の学校文化、校風をしっかりと熟考したうえで、ぜひ受験生には最良の学校選択をしてもらいたいと切に願う。




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