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■横浜翠嵐高校が、あと数年で国内No.1の高校入試の東大合格輩出校に

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「3~4年以内に、横浜翠嵐高校が日本一の公立進学校になることが確実な情勢に―」

中高受験関係者の間では今、衝撃的なデータが広がっています。2017年度の高校入試において、神奈川県内の最優秀層がことごとく横浜翠嵐高校を進学先に選択。その結果、横浜翠嵐高校の学力レベルが急激に上昇して、あの高校入試の東大合格者数で日本一の日比谷高校に将来的に並びそうな勢いだというのです。

中高受験新報ではこれまでも、さまざまな高校の躍進や凋落の将来予測を、偏差値や入学者状況、関係者の情報、大手進学塾の動向などを総合的に分析していきました。これまでも、日比谷高校、多摩科学技術高校、桐朋高校、東京学芸大学附属高校といった進学校の躍進や凋落を初期段階より記事として取り上げ、全てを的中させてきたという自負があります。

かつて学区細分化の弊害によって凋落した神奈川県立高校は、いよいよ横浜翠嵐高校によって大々的復活を遂げようとしています。

■東京学芸大学附属高校を定員割れにした大量辞退者は横浜翠嵐へ


 「とんでもないことが起きています。学芸大附属の合格者がほとんど翠嵐や湘南に進学してしまいました。前代未聞ですよ。」


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ある大手進学塾の塾長の驚きが、2017年の高校入試の異変を物語っています。つい数年前まで、神奈川県の最優秀層の進学先は東京学芸大学附属高校であると相場が決まっていたからです。

情報新報では、県内の協力者に依頼して、湘南ゼミナール、ステップ、臨海セミナー、サピックス、早稲田アカデミーといった主要大手進学塾のチラシをすべて収集して、進学先と併願校を徹底的に分析。

その結果判明したことは、東京学芸大学附属高校の目を疑うほどの不人気ぶりです。県内の東京学芸大学附属高校の合格者の半数以上が辞退して他校へ進学しています。

そして進学先は横浜翠嵐高校と湘南高校の2校が突出しています。湘南高校は地理的要因から昔から合格辞退が多いのですが、2017年度はさらに増えて過去最多です。そして何よりも、横浜翠嵐高校への進学者が激増しています。昨年と比べて異常なほど増えています。

さらに驚くのは、厚木高校、川和高校、横浜サイエンスフロンティア高校といった県内2番手クラスの進学校ですら、東京学芸大学附属高校の合格辞退による入学者が複数名出ているという事実です。これらの学校は東大合格者数でいえば数名程度。それでも「学芸大附属よりは・・・」というのが受験生の選択だったのです。


■合格者が語る進学先選択の真相


 「学芸大附属の入学者が定員割れになって、先生たちが呆然としているそうです。」


“過去の栄光”に対するプライドがあったのでしょう。東京学芸大学附属高校は、これだけイジメ問題や盗撮騒動、管理強化による生徒の反発が騒がれて、第一志望者が激減しているという情報があったにもかかわらず、合格者数をあまり増やしませんでした。

その結果、東京学芸大学附属高校は数十人単位の定員割れという、前代未聞の事態を起こしたのです。もちろん、辞退者の大半は、横浜翠嵐高校や湘南高校を選択しています。

ところが、合格者にインタビューすると、意外な声が。

「イジメ問題も理由ですが、もっと大きな理由がいくつかありました。」

その理由を、これからじっくり説明していきましょう。

■「高校はどこでも同じ」は一生後悔 3年間の環境で最難関大に

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(写真は横浜翠嵐高校の体育祭の様子)

ここで、2017年の最新の難関大学合格実績を見てみましょう。ただし、浪人を含む合格では学校の進学力は見えてきません。ここでは、学校の力がそのまま表れる現役合格者数で首都圏の最難関大を見てみます。


■横浜翠嵐高校

東大 21名  一橋大 11名  東京工業大 11名
早稲田大 119名  慶應義塾大 98名

■東京学芸大学附属高校

東大 24名  一橋大 6名  東京工業大 8名
早稲田大 73名  慶應義塾大 50名


確認しておきたいのは、この世代が高校入試の頃は、まだまだ「学芸大附属信仰」が神奈川に残っていて、最優秀層の多くは東京学芸大学附属高校に進学していたということです。

それにもかかわらず、3年後の合格状況では、横浜翠嵐高校と東京学芸大学附属高校はほぼ遜色がありません。東京大学は、かろうじて東京学芸大学附属高校が3名上回っていますが、それ以外のすべての最難関大は横浜翠嵐高校が上回っています。

東大+一橋大+東京工業大の都内最難関国立3大の現役合格者数は、横浜翠嵐高校が43名、東京学芸大学附属高校が38名です。もはや難関国立大学の現役合格数では、東京学芸大学附属高校は現時点ですら、横浜翠嵐高校に敵わなくなりました。

「かつて、優秀な生徒はどこの高校へ進学しても結果は同じだと言われてきました。ところが、中高一貫校の隆盛でその状況は変わりました。高校入試から最難関大学へ進学するには、3年間で中高一貫校に追いつかなければなりません。中高一貫生に打ち勝つノウハウや環境のある学校とそうでない学校の差は大きく広がっています。」(予備校講師談)

横浜翠嵐高校は、高校3年間で難関中高一貫校に遜色のない結果を出すためにノウハウを蓄積してきました。こうした環境のある学校とそうでない学校では、確実に差がつくということです。

この合格実績は、学芸大学附属高校にまだ優秀な生徒が進学していた時代のもの。今年度の世代は、最優秀層が横浜翠嵐高校を選択しました。3年後の大学合格状況はどうなっているかは、皆さんが想像する通りです。

■翠嵐は日本に3校しかない“内進生がいないトップ進学校”


「内進生のいる環境よりも、全員一斉スタートの学校生活を好む中学生が増えている」

そんな声が受験関係者から多く聞かれます。東京学芸大学附属高校のいじめ事件が外進生を標的にした内進生によるものだったことも、この傾向に拍車をかけているのかもしれません。

スマホの発達によって、中学生が説明会では得られない学校のありのままの情報を知ることができるようになりました。近年はどの国私立高校も中高一貫教育を強化する一方で、高校入学の生徒をないがしろにする傾向にあり、「学校のカリキュラムが内進生中心になっていて辛い」「部活動や行事が内進生主導になっている」といった、中高一貫校への途中入学の弊害の声が多く聞かれるようになりました。

横浜翠嵐高校は、中高一貫校ではない、全員一斉に高校生活がスタートする貴重な進学校です。東大合格者数の高校ランキングで20位以内に入る中高一貫校ではない共学校は、横浜翠嵐高校をのぞけば、「高校入試東大合格日本一」で有名な日比谷高校(東京都)、旭丘高校(愛知県)の2校しかありません。

横浜翠嵐高校のように、内進生の存在を気にすることなく、1年次から部活動や行事、生徒会活動をどんどん主導することができて、共学校なのでときに恋愛もできる、学費が無償で東大を本気で目指せる進学校というのは日本には3校しかないのです。



■東京都内では、すでに日比谷高校が学芸大学附属を逆転している

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(写真は都立日比谷高校。高校入試の東大合格者数は開成を抜いて日本一。)

ところで、「神奈川県の高校入試は、東京都を後追いしている」とよく言われます。つまり、東京都の状況を見れば、神奈川県の高校状況が3-4年後にどうなるかの予想ができるというものです。

東京都内では、今でこそ「東京学芸大学附属高校は都立日比谷高校の併願校」という認識が強いですが、数年前までは、まだまだ東京学芸大学附属高校のほうが力が強い時代がありました。2014年と2017年の東京大学の現役合格者数の推移を比較してみましょう。

 都立日比谷高校      東大 20名 → 33名
 東京学芸大学附属高校    東大 32名 → 24名

2017年は、ついに東京学芸大学附属高校の共学首位の座が陥落し、都立日比谷高校が共学No.1の座を奪還しました。都立日比谷高校と横浜翠嵐高校はまったく同じポジションです。この波がいよいよ神奈川にも押し寄せてきました。



■横浜翠嵐は東大50名オーバーへ 学芸大附属は30名も厳しい情勢

かつて東大に60名合格させていた桐朋高校が、生徒のいじめ自殺問題によって志願者が急落。「将来的には東大1ケタに転落する」と6年前に当記事で予測しましたが、2017年は東大現役合格者数がたった1名という崩壊的実績に。当記事の予想を上回るペースで凋落しています。

このように、大学合格実績は不祥事の影響を直撃し、一般の人々が想定する以上に下がります。そして、一度下がると再起不能な状態になってしまいます。今回の一件で、「東京学芸大学附属高校よりも横浜翠嵐高校」という序列が確定してしまった今、3年後の高校情勢を予想するのは困難ではありません。

横浜翠嵐高校に最難関大志向の生徒が集中した結果、東大合格者数は40名~50名オーバーも視野入ってくるでしょう。いよいよ日比谷高校と並び、全国の高校ランキングベスト10にランクインし、名実ともに国内指折りの超進学校になります。

東京学芸大学附属高校と横浜翠嵐高校の力関係の変化のみに注目しましたが、サピックスや早稲田アカデミーといった大手進学塾では開成高校の合格辞退による横浜翠嵐高校への進学者も増えていて、もはや横浜翠嵐高校は、東大志望層にとっての最優先進学先になっています。

東京学芸大学附属高校は、47年ぶりに東大合格者数が50名台を割ってしまいました。今年の世代は、まだまだ優秀な生徒が入学していた頃だったにもかかわらずです。今後2年間は50名前後をかろうじて維持できたとしても、大幅な定員割れとなった世代が卒業する3年後は、歴史的大凋落は免れません。東大合格者数は40名台を確実に割って、4年後には30名の維持も難しくなってくるでしょう。

4年後の東大合格者数が「翠嵐50名、学芸大附属25名」となったとき、高校受験では第二の波が起きるでしょう。中学受験にも波及しそうです。いずれにせよ、2018年受験は、こうした確実に起こる将来予測を踏まえた学校選択が必須となります。

■大手進学塾で変化も 信頼できる塾か否かを見極めるポイント

「入試説明会ではっきりと『学芸大附属はご存じのとおり、週刊誌報道などの影響もあって人気が下がり、合格者の約半数は翠嵐などへ進学しました。進学実績は近い将来、翠嵐と逆転する可能性が高まっています』との説明があり驚きました。正直に情報を明かして信頼できる塾だと思いました。」

神奈川県内のある大手進学塾では、説明会でしっかりと学芸大学附属高校の諸問題や人気低下についても触れられたといいます。いじめ問題の報道が大きかった点、翠嵐への進学者が急増した点、学芸大附属の入学者が定員割れを起こした点、3年後の進学実績の影響が確実な点がありのままに説明されたといいます。

「保護者も生徒たちも全員知っている情報なので、逆に説明がないと不信感を持つところでした。しっかりと説明があったので、周りの保護者からも好評でした。」今後、進学塾での進路相談や進学塾主催の高校説明会が多く開催されるでしょうが、この大手進学塾のように、ありのままの現況をしっかりと説明してくれる塾なのか、情報が隠されてしまう塾なのかは見極めが必要でしょう。いまだにこの変化を知らずに、積極的に学芸大学附属高校を進学先に勧めている塾があれば、最新の受験情報に無知であるか、上からの圧力によって情報統制されていると考えたほうが良いでしょう。

「進学先として学芸大学附属高校はもはや勧められなくなってしまったが、受験先としては、来年度も勧めるつもりでいる。というのも、学芸大学附属高校のようなハイレベルな入試問題で鍛えることは、将来の東大受験にもつながってくる。今後は、言い方は悪いが学芸大附属は踏み台のような存在になって、翠嵐、東大というルートを目指すのが最優秀層の標準になりそう。」(県内大手塾長談)

高校合格はあくまでも通過点。その意味では、東京学芸大学附属高校を受験する意義は今でもあると語る塾長も多くいました。来年度以降もそのような流れが加速するかもしれません。

■2018年度の高校受験生は迷わず進学校を目指せ
知っている人だけが知っている。この学年は国立大への入学が穴場だということを―


2018年度の高校入試は、新しい大学入試制度への不安から、附属校志向が高まりそうです。

そんな情報があちこちで聞こえてきます。ご存じの通り、現中3生が大学入試を迎える2020年度より、従来のセンター試験が廃止され、大学入学希望者学力評価テスト(仮称)に変わるなど、大きな変革を迎えます。現中3生は将来、その入試に初めて臨むことになるのです。

「入試改革は不安を煽りますからね。早慶大やMARCHなどの有名大の附属校は確実に人気を集めますよ。」受験業界関係者は一様にそう話します。ただし、最後にこう付け加えたうえで。

まあ、自分が高校受験生だったら、この年は絶対に附属校よりも進学校を選びますがね。

受験業界関係者だけは、真実を知っているのです。この2018年度高校入試世代が、いかに進学校を選ぶ


現中3生の高校受験生は、30年に一度しか到来しない夢の世代ですから。


■浪人激減で現役受かり放題になる2020年入試

なぜ、現中3生は"夢の世代"なのでしょうか。それは、大学入試改革の初年度に起こる共通の出来事が関係しています。

「浪人生の激減です。大学入試制度の改革があると、旧入試を受けていた世代が、新入試を不安がって極端に浪人する生徒が減るのです。共通一次廃止や新課程移行など、何らかの変化がある度ににこの現象が起きています。」(教育関係者談)

確かに、今まで旧入試向けの勉強をしていた生徒が、浪人して新入試向けの勉強を始めるというのは、かなり不安なこと。入試の歴史を振り返ると、1990年のセンター試験導入時や、2015年の新課程移行のときは、浪人生が減って、その分は現役生の合格が増えています。

分かりやすいのが2015年度の大学入試でしょう。前年までが、いわゆる「ゆとり教育時代の旧課程入試」で、2015年度からが、「脱ゆとりの新課程入試」でした。

事前に多くの塾・予備校、学校までもが「この年に浪人するのは危険だ」と煽ります。




「現行の出題範囲のセンター試験も今回が最後です。来年からは出題範囲が広がって負担が増える。1年だけ経過措置があるんですが、今の高3生が浪人すると、ライバルは勉強量の多い脱ゆとり世代です。高3生にとっては、志望校に挑戦するか、ランクを下げて確実に受かる大学にするか思案のしどころ。生徒には、本当に行きたい大学に行ってほしいのですが」

 都内の中高一貫校の教諭がそう漏らすように、いわば「現役の壁」が、高3生や親、高校関係者を悩ませている。受験雑誌も、「15年度入試は数学・理科が新課程対応の出題に変わる! 現行課程最後の14年度入試で、“現役合格”をめざそう!」とあおる。

  (AERA 2014年1月14日「浪人できない高3の冬」より引用) 


その結果、2014年度入試では国立大を目指して浪人する生徒が激減。翌年の2015年度は、浪人が少ない中で、現役生に大きく有利の入試になったのです。

論より証拠。例えばこの年、東京大学の入学者に占める現役比率は全体で3%も上昇。定員を基に単純に計算すると、本来浪人生が合格していたであろう100名の枠が空いて、その分、現役生が合格したことになります。

冷静に考えていただきたいのですが、この変化は微小な変化です。それにもかかわらず、これだけ塾や予備校、学校が変化にヒステリックになり、煽られた受験生は浪人を諦めたのです。

2020年度入試の変化は、2015年度よりもはるかに大きな変化です。すでに現高1生に対しては、「絶対に浪人するなよ。たとえ不本意な結果でも、2019年度入試で入学しないと大変だぞ」という煽りのオンパレードです。

間違いなく、現高1世代の浪人は激減します。例えば、東京大学の浪人合格者は例年全体の35%。定員数でいえば1050人ほど。もしも浪人生がこの年だけ3分の2に減ったら、350人分もの合格が現役生に回されます。翌年からは元に戻るでしょうから、得をするのは、現中3生の世代だけ。

東大だけでなく、有名大学はどこも、一定の浪人生が存在しますから、その層が減れば減るほど、現役生が受かりやすくなります。

現中3生は、国立大学にかつてないほど入りやすい世代になるということです。


■この世代だけ、優秀な中学受験生は附属に集中

もしもあなたが、東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、国公立医学部といった難関国立大学を目指すのであれば、最大のライバルは中高一貫校に通う生徒たちになるはずです。

ところが、あちこちから聞こえてくるのは、「どこの進学校も谷間の世代だ。優秀な子が他の世代よりも少ないよ。」という進学校の先生の話。

それもそのはず。例の"入試改革ヒステリック現象"は中学受験でも巻き起こり、2014年度や2015年度ぐらいから、中学入試でも附属校志向が高まったのです。

「従来なら進学校から東大に進学していたような生徒が、この年は安全を期して慶應義塾中等部などに進学しています。逆に早慶附属は優秀な世代が集まっていますね。」(中学受験関係者談)

つまり、2020年度の大学入試を迎える予定の現中3生は、ライバルである浪人生や中高一貫生が目に見えて少ないということ。この年ほど、高校受験経由で難関国立大学にチャレンジしやすい年度はないでしょう。この現象は現在でも継続していて、しばらくの間、中学受験では、優秀な生徒の附属校志向が続きそうです。


■そして、思ったほど変わらなそうな大学入試制度

さて、肝心なことは、結局、2020年度の大学入試制度はどう変わるのか、ということです。

多くの関係者が口を揃えて言うのは、「思ったほど、変わらなそうだ。」ということ。

当初の改革案では、理想論ばかりが先行して伝えられ、高校在学中に複数回のテスト受験を可能にするといった案が出たり、かなりの量の記述問題が出題されるという案が出ていました。

ところが、「そんな制度では高校の行事活動が成り立たなくなる」「そんな膨大な記述問題を大学で採点しきれない」といった異論が噴出。結局、紆余曲折を経て、かなり現実的な案に集約されました。 

・大学入試改革、複数回テスト見送り
・記述問題は国語を基本に80字以内の短文形式へ

拍子抜けするような現実的案です。確かに、記述問題は増えるのですが、そもそも、国立大学を目指している生徒たちは、2次試験で記述問題が出題されるので、従来からそれ向けの対策をしっかりやってきました。つまり、従来の勉強から大幅に転換が必要というわけではなく、従来型の勉強で十分対応できるということです。

もちろん、これらを踏まえて、2025年、2030年と調整や改革が続くでしょう。そのころには、どのような入試制度になっているかは分かりません。ただ一つ言えることは、現中3生が初めて受ける新大学入試は、そんなに変わらないということ。従来の入試制度の合格者の9割は、新入試でも合格できるでしょう。



■若干、公立高校生に有利になる2020年度入試

もう一つの動きがあります。一般入試ではない、AO入試や推薦入試による合格比率を増やそうとしているという動きです。

これに関しては、東京大学が先行して2020年型の推薦入試を導入しています。この合格者の出身高校を分析すると、2020年度以降の入試がどうなるか

・男女共学校に有利であり、別学校に不利であること
・公立高校に有利であること

東大は、男女共学校に有利になるように、推薦入試合格者数を、別学校は1名、共学校は2名に設定しています。東大がこのようなシステムにしていて、男女の比率の偏りを是正する動きが加速している以上、この流れに追随する大学が多いでしょう。都内の別学系進学校は不利になります。

また、推薦入試は明らかに一般入試よりも公立高校からの合格者数の比率が増えています。幅広く全国の公立高校から優秀な生徒を集めたいということでしょう。

公立高校の生徒にとって、大幅に有利になると言うつもりはありません。ただ、若干ではありますが、東大型の推薦入試の拡大は、公立高校生にとって有利に働きます。


■夢の世代に生まれた幸運 チャンスを生かす選択を

以上のように、さまざまな観点から、2018年度の高校受験生が進学校を選択するメリットを説明してきました。実はこの情報、一部の大手進学塾では、保護者や生徒に伝えられているとのことでした。大手塾であっても、いたずらに「附属校のほうが安全だ」という根拠なき情報を流さずに、冷静な分析をして情報を伝えるところもあるのです。

もちろん実際には、大学附属校を選んだ方が良いケースもありますから、進学校に固執するのも問題です。進学校と大学附属校、それぞれのメリットとデメリットを考慮しつつ、この世代が大学入試時に受ける恩恵も踏まえて、各家庭で結論を出せばいいのです。

日比谷高校や横浜翠嵐高校といった躍進の続く公立高校にとっては、追い風の状況。2020年度入試でどこまで実績を伸ばすのかも注目したいところです。


■多摩科学技術高校の躍進はだれにも止められない!?


新設校から超難関の東大推薦入試に合格者を輩出―


多摩科学技術高校が、新設わずか7年目で、超難関といわれる東京大学の推薦入試に合格者を輩出したニュースが、週刊誌やテレビ番組でも取り上げられ話題となっています。

東京大学の推薦入試に合格するには、国際大会等での卓越した実績が必要となっています。一般入試合格者の3012人に対して、推薦入試はわずか71人しか合格のいない狭き門。全国から指折りの超進学校の猛者が合格を出すなかで、21世紀型教育の新しい学校が合格者を出したのだから、注目されるのも無理はありません。合格した生徒は、多摩科学技術高校での学校研究の実績が認められたといいます。どのような研究だったのでしょうか。

「枯葉を使って重金属を開発しようという研究です。工業廃水に含まれる鉛などの重金属を枯葉を使って取り出し、水を浄化する研究を行いました。研究内容自体は、大学学部レベルを超えて大学院の修士と同等だったと思います。」(担当教師談)

多摩科学技術高校では、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されていて、国内外のネットワークや研究ノウハウが豊富です。彼の研究内容は、高校のサポートによってシンガポールのでプレゼンテーションをするにまで発展。プレゼンはすべて英語でした。

東大推薦合格だけではありません。多摩科学技術高校は、学習塾関係者が「奇跡のような進学実績の上昇」と称するほどの躍進を続けています。2017年の国公立大学合格者数は、ついに50名を突破。東京工業大学のような最難関国立大にも合格を出すようになりました。

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都内の学習塾の先生が選ぶ「塾が中学生にすすめたい高校」では、新宿高校を抜いて以来、3年連続で1位に選ばれ続けています。高校に対してシビアな目を持つ学習塾の先生たちをもってして「多摩科学技術高校は本当におすすめしたい学校だ」と言わせる魅力は何なのでしょうか。秘密を探りながら、さらなる躍進が期待できる2020年以降も考えていきましょう。


■本当に高校!? 全国で最も理系設備が充実した進学校! 

「ここって本当に高校!?」

多摩科学技術高校を初めて訪れる人は、誰もが抱く感想でしょう。大学の実験室や、企業の研究室にしか置かれていない一級品の実験機材が並びます。

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多摩科学技術高校は、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されており、国から1000万円の予算がつきます。2017年には、無事SSHの二期目に選ばれました。

生徒たちは、普通科目以外に、興味や希望進路に応じて先端技術の4領域の中から一つを選んで学びます。3年次には卒業研究に取り組み、発表をします。

例えば4領域の一つである「ナノテクノロジー」は、髪の毛の8万分の1の加工技術という、極めて微小な世界を理解する学問です。1年次に、単位、次元、電子顕微鏡などの基礎を学んだうえで、二年次以降には、電子線描画装置を用いたナノメートルの加工を行う実習を行います。

こうした教育は21世紀型教育と言われており、昨今、大変に注目を集めている教育実践です。21世紀型教育は大学からの評価が極めて高く、そのおかげで多摩科学技術高校の生徒たちは、一般入試のみならず、AO入試といった推薦入試で国公立大学への合格を勝ち取る生徒が多いのです。


■少数精鋭の教育、朝や午後補習が充実

多摩科学技術高校は、生徒人数や1クラスの人数を少なめにしていて、一人ひとりしっかりと目が行き届く環境を整えています。

私立高校の進学校は、一般的な1クラス人数が44~45人程度。都立高校は40人程度。それに対して、多摩科学技術高校は1クラス35人にまで人数を抑えています。1学年も210人と少数精鋭の集団です。

しかも、学校内にはゼミ室とよばれる少人数授業専用の教室がたくさんあり、主要科目の多くは、少人数制の学力別授業を行っています。大学のゼミを思わせるような少人数に1人の先生が指導するという、なんとも贅沢な環境です。

さて、国公立大学を目指すためには、理系科目はもちろん、文系科目も含めて幅広い学習が必須です。「多摩科学技術高校は、文系の指導は大丈夫なの?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。

しかし、安心してください。多摩科学技術高校は、補習や講習が大変充実しています。特に、理系生にとって穴になりがちな地歴公民や国語は、朝補習に午後補習、夏期講習や冬期講習など、学校がかなり手厚く補習や講習で面倒を見てくれます。これらの補講を上手に活用すれば、学校の勉強だけでも十分に国公立大学を目指すことができます。

■中高一貫校ではない理想的環境!  オタクが多い学校!?

私立高校と比べて、多摩科学技術高校は「中高一貫校ではない」という良さも挙げられます。都内の私立高校を選ぼうとした場合、ほとんどの学校が中高一貫校で、附属中学校を持っています。

高校入学の時点で、すでにたくさんの内進生が友達の輪を形成していて、馴染めなかったり、部活動や学校行事を内進生が主導し、高校入学の生徒が入りづらい雰囲気があったりします。また、中高一貫校の私立高校は、大学合格実績を内進生が稼ぐというのが常識で、高校入学の生徒は実績が劣っているのが普通です。

多摩科学技術高校は、附属中学校がありませんから、内進生とか、高入生みたいな括りはありません。みんなが一緒に入学してきて、一緒に勉強や行事を経験して、卒業します。素晴らしい大学合格実績も、すべてが高校入学の生徒によるものです。

昨今問題になっている、中高一貫校への途中入学の後悔ということは、多摩科学技術高校では起こりません。

多摩科学技術高校の生徒たちに聞くと、口をそろえて「たまかぎの人たちは変わった人とか、オタク的な人が多い」と言います。

「アニメオタク、鉄道オタク、数学オタク、生物オタク、パソコンオタク……なんでもいます。他の高校だと浮いてしまうような人も、たまかぎなら当たり前なので浮きません(笑)」

多摩科学技術高校のオタク率の高さは、部活動にも表れています。例えば、パソコン部の部員数は50名以上。都内でも有数の人数の多さです。パソコン部はプログラミング言語を学ぶ班、部内サーバーの管理やハードウェアを扱う班、画像加工を扱う班など、希望に応じてさらに分かれます。パソコン甲子園や情報オリンピックにも出場するなど、都内屈指の盛んさです。

変わった部活動が多いのも多摩科学技術高校の特徴。ロボット研究部では、ロボットを製作して、ロボット大会に出場しています。無線工作部では、無線を用いた作品の制作や、なんと電気自動車の制作も! 部員数80名以上を誇る科学研究部では、数学班、化学・物理班、生物班、生活科学班に分かれてそれぞれの班が研究活動や作品制作に打ち込みます。2017年には、鉄道好きの集まり、交通技術研究同好会が設立しました。マニアックな部活動が次々と生まれています。

他校にはない特徴的な部活動の多さは、多摩科学技術高校の校風を象徴していると言えそうですね。

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■都立2番手校の国分寺高校に追いつく勢いで偏差値が伸びる

「東京都内で最も偏差値が伸びている高校」と称される多摩科学技術高校は、開校前の偏差値予想が48という衝撃的低さ。ところが、学力の高くない定員割れ世代の生徒達が3年後に次々と国立大に合格。「あの高校はどうなってんだ!?」と一躍に注目校となりました。

その後、偏差値はうなぎ上りに上昇して、数年前に60のラインを突破して都立3番手校の上位進学校群に仲間入り。進学実績の躍進やマスメディアでの報道によって好循環が続き、2018年の合格確実圏偏差値はなんと66という高さにまでアップ。いよいよ、多摩地区の都立3番手校の雄である武蔵野北高校と並びました。

○都立トップ校

73 都立国立高校

○都立2番手校

70 八王子東高校

69 立川高校、都立武蔵高校

68 国分寺高校

○都立3番手校

66 多摩科学技術高校 武蔵野北高校

64 町田高校、小金井北高校

63 日野台高校、調布北高校

※「Vもぎ・Wもぎ 都立高校偏差値」より引用

ここまで上昇するのは当然の成り行きです。2017年現在、多摩地区の都立3番手校の中で国公立大学合格率は断トツのNo.1。今や「理系の国公立大学に進学したいなら多摩科技」という評判なのです。偏差値65前後の理系志向の生徒達は多摩科学技術高校を積極的に志望校にしています。この偏差値は高すぎるなんてことはなく、それどころか、この偏差値でさえもお買い得であるといえます。

当記事では昨年に「この偏差値の伸びを踏まえると、3年以内に国公立大学の合格者数が50名を超え、都立3番手校グループでは敵なしになる」と書きました。覚えていらっしゃいますでしょうか。

その予言通り、いや予言よりも2年も早く、国公立大の合格者数が50名を超えて、都立3番手校の中では敵なしの状態になりました。いったい、どこまで伸び続けるのでしょうか。

■2020年の国立大入試は"超穴場"に! 3年後は国立大70名超え確実

「現中3生で、2018年度に多摩科学技術高校に進学する生徒は、数十年に一度の最高に運の良い世代ですよ。偏差値70クラスであっても、理系志向なら多摩科技を推したいですね。」

教育関係者が興奮気味に話すのには理由があります。それは、現中3生が大学入試を迎える2020年度より、大学入試の仕組みが変わるからです。先ほどの受験関係者が話を続けます。

「将来は国立大学を目指したい現中3生にとって、実は2020年度入試は、敬遠すべきどころか、“超穴場”の数十年に一度の受かりやすい年になることが確実です。だって、浪人生もこの年は激減して、優秀な子は中学入試や高校入試で例年以上に早慶附属へ進学してしまって、国立大学は本当に入りやすくなりますよ。」

現中3生が小学6年生のときの中学入試を振り返ってみましょう。この年は「2020年の大学入試改革が直撃する」という不安から、優秀な生徒達がことごとく早稲田大や慶應義塾大といった附属校を選択。大学受験していたら難関国立大学への進学が確実だったであろう人たちが、安全策から附属を選んだのです。つまり、現中3世代が大学入試のとき、同じ世代のライバルたちがこの年だけ少ないということ。

しかも、ラッキーなことに、1つ前の世代は、入試制度が変わってしまう不安から、浪人が激減することが確実です。1年間受験勉強に捧げてきた猛者たちが、2020年度の国立大学入試からは消えるわけです。これほどお得な入試は、30年に1度あるかないかの大チャンスというわけです。

「多摩科学技術高校は、2020年の大学入試改革でますます有利になる学校です。21世紀型教育が大学の求める人物像と完全にマッチしているからです。偏差値70でも多摩科技がおすすめと言うのはそのためです。」

立川高校、国分寺高校、都立武蔵高校といった都立2番手校を志望するレベルの中3生であっても、今や多摩科学技術高校は積極的に考えるべき志望校の一つ。この世代に生まれた幸運を確実に生かして、国立大学進学を目指したいものです。

現中3生が高校卒業時には、大量の国立大学合格となることは確実でしょう。70名オーバーの数字は現実味を増してきます。そうなれば、いよいよ都立2番手校とも肩を並べることになります。少しでも興味を持った人はぜひ、多摩科学技術高校に足を運んでみて、「偏差値を超えた魅力」を体感してみてください。

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